「鼻血は?」 「止まった」 「ふーん。 気をつけろよ、女なんだから」 「…うん」 ベッドから出ようと立ち上がろうとするもぐらりと眩暈がした。 バランスを崩したところにちょうど葵が居たようで支えてくれていた。 「…ったく。 本当に大丈夫か?」 「…う、うん」 普段なら意識しないはずなのに何でだろう。 何か顔が近い。 葵は身長が高い。 多分180くらい‥‥? 私とは20センチくらい違うのにこんなに顔が近いように感じるのはどうしてだ。