「それ、どうしたの?」 「体育でバレーしてたんですけど、ボールを避けきれなくて…ハハハ」 「あらーそれは災難ねぇ」 パイプ椅子に座ってティッシュを詰める。 あ、鼻に。 多分そろそろ止まったと思う。 めんどくさいし体育終わるまで保健室に居ようかなぁ。 「せんせー四時間目まで居ていいですか?」 「え~…? 神崎さん、行けるでしょー?」 「すみません頭痛が…」 「もう! 今回だけよ!」 やったね。 今は誰もいないようで、3つあるベッドが全て空いていた。