そんな祈りもむなしくこっちに来た。 え、アタッカーさんバレーボール経験者? 初心者に本気はだめですよ。 そんなツッコミをしている場合ではない。 ゴン、と鈍い音がした。 直撃だ。 ゆらりと崩れ、意識がもうろうとする。 「ストップストップ!」 「神崎さん大丈夫!?」 「あ、……うん……おそらく……」 「とりあえず保健室に運ぼう!!」 「鼻血でてる!」 まじですか。 こんなベタな展開!! 避けなかった私が悪いんですけど、ね。