私は走った  

後ろで、こそこそ何を言われようとも

どうしても耐えられなかった
 
誰かに、優しく声をかけてもらいたかった


第一図書室めがけて思い切り走った

「誓優………いる?」

私がそう言うと、初めてあった時と同じ影が体をお越した

「なんだ?
もう来たのか、つーことは嫌なことが
あったんだな」

どうして貴方は、私の事すぐわかるの?

「おいおい
泣くなよ。辛いことはわかるけど
泣かれたら、俺だって困る」