涙の跡には【完】

水も飲まずに、ゴクッと
無理矢理飲み込んだ

薬は粒状で少し飲みづらかった

「いつになったら
この生活を辞めにできるのかな」

一人でそんなことをつぶやいていると、
前から現姫がやって来た

「あんた、まだ学校来てたんだ
桜華も馬鹿だよね。私の嘘なんて簡単に
信じちゃうんだから……」

「一人で言ってれば?
私は、あいつ等より大切な人ができた
それに、待っててよね。いつか、桜華とお前を潰しに行くから」

私がそう言うと、丁度、桜華幹部が
階段から顔を出してきた

実香が、ニヤリと笑った
その瞬間に、私は突き飛ばされた