振り向けば彼女は起きていた 泣いたからか真っ赤になった目を 僕へ向けてきた 純粋なその澄んだふたつ目を 僕へ向けないでほしい…… 「あの…好きです」 突然彼女は言った 言っている意味がわからなくて固まっていると 彼女も上体を起こした 僕と向き合う形になる 「好きです あなたが好きです……」 この上なく真っ直ぐな瞳を 彼女は僕へ向けてきた 「あなたが 世間を騒がしている 殺人鬼だとしっています…」 僕の世界が 本当に停止した