そしてダブルデート当日。私達は巨大なショッピングモールにきた。


「あっ! この服琉奈に似合いそう! これ、着てみて?」


春翔くんに渡されたワンピースを持って、私は試着室に入った。


「……ど、どうかなぁ? スカートが短くって恥ずかしい……」


「大丈夫だよ、似合ってる! 可愛いし」


「そう? ……じゃあ買っちゃおうかな……」


私はそういってレジカウンターにいって会計をして春翔くん達のところに戻った。


「お待たせ〜! ……って、春翔くん!?」


私が戻ると、春翔くんはカチューシャをつけてピンク色のトップスを着て、スカートをはいていた。……か、可愛い……!!


「!! 琉奈に、見られた……っ」


半泣き状態の春翔くんは、冬翔くんに抱きついた。


「さ、次行こう!」


桃花は春翔くんを戻させて、私達は本屋にむかった。……冬翔くんが好きそうな場所だな……。本屋で本を買ったあとは、近くの公園で休んだ。


「3人とも、何か飲み物買ってくるから待っててね!」


「あ、俺もいく」


「「いってらっしゃーい!」」


「……琉奈っ、デートってやっぱり楽しいね!」


「うん! 春翔くん、いつも優しいし面白いし、たまに積極的になったり……」


「冬翔は冷たいけど、中身はとてもいいんだよね〜、少し俺様系な感じでさ……」


2人でそう話していると。


「ねぇねぇ、君達暇でしょ〜?」


ベンチに座っている私達に話しかけてきたのは3人の髪を金色や赤に染めている男達。


「いや、暇じゃないし、連れがいるんで……」


「いいじゃん、俺達と楽しいコトしない?」


「やっ……!!」


男達は私と桃花の腕を掴み黒い車に乗せようとしてきたその時。私達の後ろに誰かがきた。