「――冬翔ー、起きて! 映画終わったよ!」


「ん……。じゃあ出るか……」


冬翔は大きく伸びをしてそういった。冬翔、これからどこに連れていくんだろう。そう思っていると冬翔はこっちを向いて手を差し出してきた。


「……ん」


「……ん?」


「手繋ぐかってことだ。……つか、いわせんじゃねぇよ、恥ずかしいだろ」


「……えへへっ、……ありがと」


「……おぅ」


私はそういって冬翔の手を握った。冬翔は素直じゃないけど……やっぱり私、冬翔が好きだな……。そして夕方。冬翔は家まで送ってくれた。


「冬翔、今日はありがとね。楽しかった!」


「あぁ、俺も楽しかった。またな」


「うん、またね!」


私は冬翔に手をふって家に入った。そういえば私達って一応両想い……なんだよね?冬翔、『好き』って保健室でも、フラれて泣いた時にもいってたし……。


「――告白、か……」