オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「優希、こっちおいで」



「おねーちゃんどうしたの??」



「あのね……明日なんだけど和樹と二人で遊びにいってもいいかな??」



それを聞いて「にぱっ」と笑顔になる優希。



「いいよ?僕、用事あるし……」



は……?用……事??



お前にクリスマスケーキを食べる以外の用事があるのか??



「優希はママ達とケーキとチキンを食べるんでしょ??」



俺の予想に反して首をぶんぶん横に振る優希。



「僕ねーさゆりちゃんとデートなんだっ!!」



勝ち誇ったピースサイン!!



なんだそりゃ?それならもっと早く言えよ。



(てゆーか……じゃあ普段からさゆりちゃんとやらと遊んどけよっっ!!)



悩んでいた事がアホらしくなった俺は、そうココロの中でツッコミつつ、その場に伸びるしかないのだった。



マジで……心配して損したし。