オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「えっと、和樹?勉強に付き合ってくれて……メルシー?」



よし!メルシーはありがとうだもんな。順調♪順調♪



「かず兄ぃ?ジュース……○×△」



「それは……下さい……か?いいよ取って来な」



優希は嬉しそうに台所へと駆けていった。



下さい!?俺にもわかんねーや。



これが来年には話せちゃってたりするのかな?



全然……想像できねー。



和樹はなにやら仏辞書を必死に開いている。



探してた言葉が見つかったらしい。



「姫奈……ジュ……テーム……」



「何それ??なんで言葉詰まってるの??」



優希じゃねーんだからそんな簡単な言葉で詰まるなよ。



辞書を取り上げてそのページを見てみると……そこには



ジュテーム=愛してる



和樹……。



「和樹、ジュテームだよっ」



とびきりの姫奈スマイル!!



どうだ!まいったかっ!!



最近の俺達はバカップルかもしれない。



でも……こんな当たり前な時間がすごく大切で幸せなんだ。