「あれ!?嬉しくない??」
呆然としていた和樹だったが慌ててぶんぶんと首を横に振る。
「あり……がと……な」
ぜってー無理してるし、アイツ。
なにはともあれ今後は「大仏どん」と暮らすわけだ。頑張れよ。
「姫奈のそれは何???」
香織に聞かれて思い出した。
香織達のプレゼントがあまりにもインパクトありすぎで、思わず俺のプレゼントを忘れる所だった。
恐るべし「大仏どん」!!
和樹もようやくこっちの世界へ帰ってきたらしい。
「姫奈もプレゼント持って来てくれたんだ!!」
かなり嬉しそうな和樹。
「これはね……絶対喜ぶと思って選んだんだ」
はいっ。
渡した小箱を手に取って、大事そうに包みを開けていく。
「……これ、お揃い??」
びっくりした声で指輪の石と見比べる。
「わぁ~超カワイイんだけど!!」
「すげー、姫奈よく見つけたな?」
智也と香織の声がかぶって……気付けば俺は和樹の腕の中に居た。
「ありがとな、姫奈。マジ嬉しい!!!」



