和樹、痛いし。 これ以上ないぐらいに抱き締められて。 だけど俺は声を抑える。 この腕の強さも 肋骨が折れてしまいそうになるぐらいの痛みも 和樹から伝わる体温も…… そして吐息も……。 全てを記憶しておきたかった。