オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「きゃーーーー!!」



「香織、手上げろって!!」



「これすげーな!!気持ちいい♪」



「…………」



なんであいつら会話出来てんだ?こんな状況で。



俺はひたすら息を止め目を瞑って時間が過ぎるのを待つ。



結局……乗り終わった俺はよれよれのぼろ雑巾のようになっていた。



「姫奈……ひょっとして絶叫ダメ系??」



香織さん……気付くの遅いからっ!!!



「何?姫奈ダメなんだっ。じゃあさ、あれにしよ♪」



そう言いながら智也が指差したのは……今度は日本最大級のお化け屋敷だった。