オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




電車で移動すること1時間。



絶叫系が充実だというこの遊園地。



はっきりいって俺はジェットコースターは大嫌い。落ちるときにお腹に来るあの感覚……想像しただけで。



うげっ……気持ち悪い。



青ざめる俺に気付いたのか和樹が顔を覗き込んできた。



「大丈夫か?電車酔い??まぁ乗り物乗って絶叫したら治るって!!」



和樹……いつかぜってー殺してやる。



とは言えずに、とぼとぼ従う俺だった。



遊園地は和樹の希望。



アイツの行きたいところだったら、どこでも付き合ってやりたいんだ。