当日の朝、待ち合わせは近くの駅。 俺と香織が駅に先に到着して和樹と智也を待つ。 「二人遅いねー」 「寝坊じゃない?」 「マジだぁ……お昼オゴって貰わなきゃ!」 そんな香織は珍しく緊張しているようだ。きっと俺が貸した着慣れない姫服のせいだろう。 その時……。 「お前ら……何だ?その格好。今日どこ行くのか分かってんの?」