オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「アタシも好きだよ……」



俺はずるいオトコだ。



和樹の好きな相手が姫奈であってもいい。



和樹に触れられるなら、女のフリだってしてやる。



だって、姫奈でOKしなかったら俺は一生和樹とは付き合えないだろ?



本当は和樹の弱い部分を俺が守ってやりたいけど仕方ないな。



顔を上げると照れて固まる和樹がいた。



「教室戻ろっか?」



幼なじみから彼女へ。



ぎこちなく手を握って教室に戻った。



ハズが……。