オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「オンナの子と仲良くしてるのが恥ずかしくて……離れたりして悪かったと思ってる。でもあの頃……いや幼稚園の頃から俺は姫奈が好きだった。」



時間が止まった。



俺は……?



俺の答えは??



望んでた言葉なはずなのに……どうしてすぐに言えないんだ?



そんな俺の顔を見て和樹は笑顔で言った。



「困らせてゴメンな。俺から離れたくせに都合良すぎだよな……忘れてくれていいから。」



違うっ。迷惑じゃない。



ただ……和樹の好きなのは俺じゃなくて姫奈なんだ。



本当にいいのか?それで。