「別に和樹のせいじゃないしね?」 沈黙……。 誰もいない階段。 もう授業始まってる時間だよな?探されてるか?? 「姫奈?さっきの本当だから」 「えっ??」 さっきのって何だっけ?? 喧嘩になってキレそうになって(いや、キレたんだけど……)無我夢中だったから記憶が飛んでるらしい。 何の事か分からないまま突然……ほわっとした感触に包まれる。 俺の背中から和樹が腕を回してきて。 「俺、姫奈が好きだよ」