「ちょっと奈緒、こいつヤバいって。やめようよ」 周りにいた奈緒軍団は崩壊寸前。 唇を噛み悔しそうな奈緒。 つかつかつか!! パシっっ!! 「和樹君に言ってやるから。乱暴者だって」 睨みながら言い放つと……去っていった。 最後のは結構効いたな。 ……頬がいてぇ。 ったく……乱暴者はどっちだよ? そんな事を思いながら一人階段を下りていくと、息を切らして走ってくる人影が見えた。 和樹……!?