小さい頃から和樹と鍛えてきたんだからな。
体は小さいけど腕力には自信ありなオレ。
「姫ちゃんになにかあっても大丈夫なように!」
護身の為に習わされてた合気道も役に立つしっ!
ピンクの道着はイヤだったけど我慢しといて良かったよ。
……にしても。
さすが……オンナだよな。
いっせいに飛びかかってきたはいいけど手はパーのままだし、髪を引っ張るしか脳の無い奴もいるし。
まずは髪の毛の奴から。
手首を軽くひねってやる。
合気道で教えてもらった技。こいつがキマれば痛みで泣くしかないだろう。
案の定、一人目は目に涙を溜めながら「やめて!」そう言った。
1丁上がり!
次に両脇を抱える奴ら二人。
腕は押さえられているから蹴りを入れてやる。
突然の蹴りに一瞬怯んだ。
逃さずに弁慶の泣き所へ強めのキック。
大人しいオンナだと思ってなめてたんだろ?慌てて両脇の二人も逃げていった。
2丁上がり!!



