オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?





「初めまして。ルフィです」



そんな俺の言葉に



「初めてじゃないよー!!」



見知らぬ子達から黄色い声援が飛ぶ。



今まで……あんな小さなイベントを見てくれてファンになってくれた子達だ。



「今日は盛り上がって行こうぜ!!」



叫んだ俺の目線の先に……見えたのは!?



和樹に似たオトコ。



まさか……いや、気のせいだし。



こんな場所に和樹がいるはずねーんだから!!!



ま、100歩譲って和樹がこの会場にいてもこの声とビジュアルの俺に気付くはずもない。



そいつの方は見ないようにしてMCに入る。



「11月に初めてのシングルを発売します」



「おめでとー!!」



返される黄色い声が増えたような気がした。



こうやって一人一人、ファンを増やして行くんだ。




「聞いてください。大切な君へ……as」



スタンドマイクを両手で握った時……腕が剥き出しになってる事なんて気付かなかった。



辺りがしんとなって……俺の声だけがホール内に響いた。