オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




「じゃ……社長には大切なお話が」



そう言うと帝は一枚の写真を差し出した。



「俺達頑張りますんでこの子を全力で守って頂きたい。」



「帝君。この子は一体……」



困惑する社長の手元を覗き込むと……!?



「おい!!誰だよっ隠し撮りしたの!!」



これは……セーラー服の俺じゃねーかっ!!



「俺達は来年卒業をしたら音楽活動に専念出来ます。ただし、樹はまだ中学生です。しかも」



ぴらっと写真を俺の横に並べると



「普段はオンナです」



社長の顔が……固まっているのが分かる。



「ルフィの事は家族も彼氏も知りませんので・・・内密にして頂きたい。」



「ルフィのボーカルは樹しかいないんで、お願いします!!」



皐もぺこりと頭を下げる。



にわかには信じがたい事実に驚きながらも……それでも社長は力強く言った。



「僕も樹くんの歌うasが好きです。一緒に頑張りましょう!!」



その瞬間、俺の……未来が決まった!!