オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




そして一年後



「姫奈~今日どこ行く??」



「和樹の行きたい所でいいよ♪」



「じゃマックでも行くか」



学ランのどこからでも目を引く長身のオトコ。



その隣を歩くセーラー服を着た美少女。



まぁ、いわゆるどこにでもいる普通のカップル。



「姫奈のクラスさ、進路相談の紙来た??」



「先週ね」



俺はまだ……その紙を出せずにいた。



あれから皐以外とは連絡を取っていない。でも、俺も皐も、帝と窮が一日も早く帰ってくるのをただひたすら待っているから……。