オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?



コホンっ。



帝が改めて口を開く。



「あくまでも俺の意見だが、窮も俺も1年以内には帰ると思う。それまでは充電してまた日本でこのメンバーでやれたら……それが一番かな、と」



このメンバー。



「俺も入ってるんだよな?」



「当たり前だろ?」



ただし。



帝が爬虫類顔に戻って言った。



「俺は音楽の道以外進む気は無い。もし樹が気軽に考えてるんであればここで抜けてもらう」



「ここ以外に俺の居場所が何処にあるってんだよ!!!」



「じゃあ決まりだな」



気が付けば頭上に黒い影。



「詩書いとけよ?」



おわっ!!!



いつの間に!?



そこには窮が顔を覗かせていて……



「俺達でプロ目指そうな!!」



「日本でオンナやってる間に声失うなよ~歌姫さん!」



「ボイトレ……サボらずやります」



胸は決まった。



俺の名前は「大城 樹」



将来の夢はRuvieに負けないミュージシャンだっ!!