「もうちょっと低音が欲しいな?」 「我慢しろよ~樹」 やる気になった俺は、にやりと笑った帝と皐に囲まれた俺はのど仏と腹の部分を押さえられて声を強要されていた。 「あ゛ーー。あ゛ーー。」 「腹から声は出てるらしいな?」 喉を押さえられすぎて涙が出てくる。 「ま、こんなトコだろ」 開放された後、歌った1曲目は……驚くほど声が伸びて。 二人の力にちょっと感動した俺だった。 …………が。