オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




大量のチップを交換した後、俺はアズ母と一緒に家へ向かった。



「せや、あずみ熱やってんな?」



そう言いながらスーパーでおかゆの材料を買うアズ母はちゃんとお母さんの顔で……俺の心をほっとさせる。



「……さっきの話、本当なん?」



「お父さんの口から聞きました。」



アホやな~そう言って笑うアズ母を強いと思った。



「姫奈ちゃんのおかげで大事な娘失わんで済んだわ。ありがとうな」



「アズに救われたのはアタシなので」



ガチャガチャっ。



「あれ?何で鍵開いてるんやろ?」



玄関を開けるとオトコものの靴が並んでいた。



まさか??