和樹……。
俺は大事にされる資格はあるか?
ずっとこのまま好きでいいのか?
そう机の上の笑顔の二人に問い掛ける。
「そんなに好きなんや」
「まぁ……ね」
「でも姫奈は強いわ。和樹君の話するときいっつも笑ってるやん!悲しそうに話すトコ見たことないし」
「言われてみれば……そうだね」
目を閉じて浮かぶのは「姫奈大好き」って言ってくれる甘い笑顔の和樹。だから自然に笑顔になるんだ。
「姫ちゃん♪ジャスミンティー淹れたんだけど」
はいはい。
「はぁい!今開けます!!!」
あれ??
なんだかアズの方が夢奈さんのコドモみたいじゃっ!!
チマチョゴリとやらが引っかかってこっちに入って来れないおバカ母の代わりにアズはお茶を運んできた。
「ええよな?うちのおかんはお茶なんて入れてくれへん」
「何で???」
「さっき会った人な?おかんの再婚相手やねん」
それはなんとなく分かってたけど……。
「おかんの頭の中は今あんなダメおとんでいっぱいやから構ってくれへんのよ」



