「うちな~姫奈のおかん好きやねん。」
「変わってるじゃん。何で??」
「ん~改めて聞かれるとあれなんやけど……愛に溢れてるやん?」
愛……だと!?
家族以外の人間にはそう見えるのか!?
自由奔放、天真爛漫な甘えんぼだぞ??
今日は夢奈さんが普通のカッコをして出てきてくれる事を祈りながらドアを開ける。
「ただいま~」
「お邪魔します!」
そんな俺の期待はあっさり裏切られる訳で……。
「ママ……それは何??」
「姫ちゃん、おかえり♪これはね~韓国の伝統衣装なのよ。チマチョゴリって言って……」
「じゃなくて……何かのお祭り??」
ぶんぶん首を横に振る夢奈さん。
「韓国に浸ろうかと思って……姫ちゃんのもあるわよ」
……結構です。



