オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




アズに強引に引っ張られ大通りを歩いていく。



「うわぁ~めっさ星屑日和やな?」



空を見上げて意味不明な発言をするアズ。一緒になって見上げると……確かにそこには満天の星空。



「流れ星だっ!!」


二人で目を閉じ早口になる。



「なんや、結局祈るんやん」



「アズだって!!」



顔を見合わせて笑った。神様の嘘でもいい。いつかきっと、届く気がするから。




「姫奈だから……やで?他の人には見せた事ないんよ」



だから……何を??



「嫌いにならんといてな」



だぁかぁらぁ……何をだ???



ってか俺ってそんな器のちっちぇーオトコじゃねーし。



「大丈夫だよ!」



扉が開かれた。



「Bonsoir!」



「毎度ー!!」


くら!ボンソワール(こんばんは)と毎度!で会話を成立さすなっ!!!