オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




♪あの星が消えるまでに三度願いを、なんて



神様は平気でこんな僕達に嘘をついた……



「星屑だね?」



アズの声は優しい。透き通った声が心地いい。



「うちもな、Ruvie好きやねん。特に今歌ったトコ、確かにないわ。流れ星で思いが叶った事なんて」



「そうだよね。和樹に逢いたいって祈ったって届く訳ないのに」



同じ価値観をもったアズに出会えてよかった。



「なんか勝手にCDとか……ゴメンなぁ?」



「別に全然平気だよ、っていうか嬉しかった」



「レア先生とは話せたんやろ?」



「うん」



なんか俺、オウム返しにしかなってない。



そんな俺に気付いたのかちょっと待ってて!!そういうとアズはピエちゃんの所へいってタバコを調達してきた。



二人の間を煙が上っていく。今日はもう……前みたいにむせることも無くただぼーっとしながら考える。



だってさ。



ザ・同性愛決定!!だし。



俺がオトコに生まれてたらホモで。オンナの場合はこれはこれで不具合が多いし。



これはきっと夢奈さんのおかしな遺伝子を受け継いだに違いない!!!




「無理せんでいいから。いつか気が向いたら話してや」



こくん。



やっぱり姫奈のまま俺は頷く。



「その代わり!!!」



は??何だ!?



「今日はうちの身の上話を話したるから覚悟しぃや♪」



なにやら凄くイヤな予感がするんですが。