全然っ見えないんですけど??
だからちょっとだけ気持ちが分かるの。そう言って笑顔になるレア先生は綺麗で……彼氏の写真を見せてくれた。
彼氏も全部知ってて受け入れてくれてるんだとか。
すげー。
すげーよ、先生!!!
めっちゃカッコいい!!!
「姫奈はどうしたいの?」
これは真剣な質問だ。
レア先生が聞きたいのは先生のようにオトコの体になりたいのか否か。
「俺は和樹が好きです。出来ればアイツの好きな姫奈のまま一緒にいてやりたい……」
「でもそれじゃ姫奈は一生我慢する事になるのよ?」
そうだけど……「俺」を出して和樹を失うなんてぜってーに嫌だ。
それだけ和樹の事が好きなんだ。
まぁいいわ。レア先生は俺の頭をぽんぽんした。
「これからの事はまた話し合うとして、どう?少し楽になったでしょ?」
「はい、そりゃもう!」
人前で素でいられるのは想像以上の快感だったから。
「アズはまだ姫奈が何を抱えてるのか知らないわ。でもアズなら話してもいいんじゃない?って思うんだけど」
アズに??
俺が天使に見えてるあのアズに!?



