オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?




俺の驚いた顔に気付いたのか慌てて和樹が謝ってくる。



「悪いっ!いつ帰ってくるかもわからないのにこんな事言ったら迷惑だよな。忘れ……」



「……でいてっ!!」



思わず声を大きくなって。



だってその気持ちは俺も一緒だから!



「好きでいて!アタシもずっと和樹の事好きだから」



小さな約束。



先の事なんてわかんねーけど俺はずっと和樹の彼女でいるんだ。



「いやいや熱いねー」



「姫ちゃん!よく言ったわ」



「こんなバカな息子でいいの??」



「僕も和兄のことずっと好きだよ?」



「姫ちゃん……パパと結婚する約束は??」



…………やっちまった。



出してしまったデカイ声のせいで……それから後、夜が更けるまで俺達がからかわれ続けたのは言うまでもない。



にしても、なんとか日本に帰って来れねーもんかな?せめて俺だけでもさ。



そんな事を考えながら眠りについたせいで!?俺は悪夢を見ることになる。