「お疲れさまでした☆頑張った貴方へ」
展望台に設けられた小さな休憩所を見ると。
ご自由にどうぞお一人様一本!、そう書かれたペットボトル「山梨の天然水」
俺はその味を一生忘れないかもしれない。
和樹の隣で飲んだその”タダ”の水の味を。
タダより高い物はない。
その意味を知るのは後ほど。
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「ちょっと!!どういう事??」
顔を見合わせて笑いあう。
「俺らマジでバカだよな」
展望台をぐるっと見渡すとやたら他のカップル達が向かう場所があり。
そこには
「近道→体の弱いアナタへ☆ロープウェイ乗り場はこちらです」



