くるっ。くるっっ。
和樹の手の中で器用に回されている鉛筆君。
すらっと長く伸びた指。それについつい見とれてしまう俺だったり。
「テスト中に浮かんだ新技♪ローリングマウンテン!!!」
和樹の手からタケコプターのように鉛筆は回転し、上へと上がっていく。
「すごいっ!!!」
そして、ある程度上昇したトコロで……ぱたりと動きを止めそのまま真下へ落ちた。
「あーーーーーっ!!」
「わりぃ……取れちゃったな」
ハート部分が取れてしまって欠けてしまっている。
????
これ、地図じゃん??
ハートの中から一枚の紙が出てきた。描かれるのは展望台。
ヒントは、そう鉛筆!!
って事は!?まさか……今からあのバカ高い場所にある展望台に歩いて行けとでも!?
「もう満足したし、いいんじゃ……」
っていないしーーー!!!
「姫奈~永遠の愛を誓おうぜ!!」
やっぱり……行くのな?



