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そして今に至るという訳か....。


「嘘だ~....」


情けない声で呟く言葉は、

ただただ広い森の中に吸い込まれるだけだった。



「何この突然な展開!」


1人でツッコんでいると。



_______ザザッ



「ひゃっ!」


え!?なに!?


辺りを見渡してみたが、何もなかった。


「え、風...?」


なんだ~良かった....。

てゆうか、早くここから出よう。

私、こういう所苦手なんだよ~.....。



「ん?なんか聞こえる」


なにか聞こえたので耳を澄ましたら、人々の声が微かに耳に入った。


「あっちに行ってみよう」




私は声のする方へと足を進めた。

進んで行くと森が開けてきた。

賑やかな声がする方向を見て、私は言葉を失った。


着物を着た人々、髪型が髷(マゲ)の人、刀をさした人など、異様な光景が広がっていた。


「うゎー....」



そこはまさに、私が夢見た世界だった。


そう、私は夢見る少女。

今どういう状況なのか、もう察しがついていた。



「...っ私、タイムスリップしちゃったんだ.....!」


したいしたいとは思っていたけど、実際に起こるとは思わなかった....。