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目を覚ましたら、太陽がジリジリと照った森の中に私は居た。


どこだろ、ここ......?

私、さっきまで......。



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___さかのぼること1時間ほど前....



~放課後~


「風香~」


私、稲葉 風香(イナバ フウカ)、高校2年生。


「おー」


話し掛けてきたのは、違うクラスの友人、あーちゃん。

クラスが変わってから、会った時にしか話さなくなった。


「遠くから見たら1年に見えたよー」

「私そんなにちっちゃくないよっ!?」


そんなにちっちゃくないわっ!

失礼だな!


「まぁ、いいや。じゃあ、ばいばい」


私はそう言うと、歩を進めた。


「え?もう帰るの?」

「うん」


家でしたいことあるし。


「そう、ばいばーい」

「ばいばーい」


私はあーちゃんに別れを言い、学校を出た。




<家に帰ったら幕末の資料を見よう!>


そんなことを考えながら歩いていた。



今、私の頭の中は幕末のことでいっぱい。

幕末の中でも特に、新撰組が大好きなの!

最近、興味持ち始めたっていうのに、もうこんなに虜になるとは....。

なんとも早いものだな~。



そう考えていたら、なんだか顔が緩んできた。

周りから、冷ややかな視線が送られているのに気が付いたが、顔が綻ぶのを抑えることはできなかった。




そんな私は思いもしなかったんだ。

これから起こることが、私自身の運命を狂わすなんて____




私は新撰組のことを考えながら帰っていた。

そのせいか、私は浮き足立っている状態だった。



<もうすぐ家に着く~♪>


なんて思っていた矢先に.....。




キキーーーーーーーーーッ!




ドンッ!!




私はトラックにぶつかった。