「侑里にどんなものが送られてきているのか、ちゃんと知りたい!」


「でも……」


そう言いかけたあたしを翔真が遮った。


「見たいって言ってるんだから見せたらいいじゃないか」


「翔真!」


「見た後どうなっても自己責任。それでいいだろ?」


翔真がひなたへ対してそう言い、ひなたは「それでいい」と、頷く。


「ちょっと、やめなさいよ!」


思わず声が大きくなる。


翔真はただ楽しんでいるだけなんだ。


ひなたのようにあたしを心配しているわけでもない。


「侑里、あたしは大丈夫だから」


ひなたがそう言い、翔真のてからギフトの箱を受け取る。


そして、中を覗いた。


その瞬間ひなたの顔はサッと青ざめた。


「これ……血?」


そう聞いてくるひなたに返事ができないあたし。


代わりに翔真が「そうだよ。本物の猫の血だ」と、楽しそうに答えた。