団子状態になっている生徒たちをかき分けて、あたしは自分の下駄箱までようやくたどり着いた。
そして、思わず笑ってしまった。
2人がしっかりと抱き合っている写真が、下駄箱1つ1つに丁寧に張られているのだ。
あたしは自分の場所に張られた写真を一枚取り、近くにいた生徒に渡した。
するとそれは後ろにいた生徒へと渡され、どんどん広がって行く。
それを面白がった生徒が同じように写真を後ろへと回していく。
「結香ちゃんって可愛いことで有名な?」
「そうそう。でも最近すっごく付き合いが悪かったんだよね」
「でも、教室じゃずっと植木君と一緒にいるじゃない?」
「え? じゃぁ二股かよ!?」
たったこれだけの写真であっという間に悪い噂は広まっていく。
あたしは満足し、教室へと向かったのだった。
そして、思わず笑ってしまった。
2人がしっかりと抱き合っている写真が、下駄箱1つ1つに丁寧に張られているのだ。
あたしは自分の場所に張られた写真を一枚取り、近くにいた生徒に渡した。
するとそれは後ろにいた生徒へと渡され、どんどん広がって行く。
それを面白がった生徒が同じように写真を後ろへと回していく。
「結香ちゃんって可愛いことで有名な?」
「そうそう。でも最近すっごく付き合いが悪かったんだよね」
「でも、教室じゃずっと植木君と一緒にいるじゃない?」
「え? じゃぁ二股かよ!?」
たったこれだけの写真であっという間に悪い噂は広まっていく。
あたしは満足し、教室へと向かったのだった。