その後、あたしは意外な事実を知る。 「俺、小麦が好きなんだよね」 委員会からの帰り道、 たまたま一緒になった流星君から聞かされた、 流星君のホントのキモチ。 だからあたしも思い切って打ち明けた。 「あたしも…そーちゃんが好きなの。 ずっと…昔から。」 そう言うと流星君は少し笑って、 「俺たち仲間か。」 と少し悲しそうに呟く。 ああ… この人も感じてるんだ。 好きな人が、 自分の友達の大切な人である苦しみを。 間近で味わう、胸に突き刺さるような痛みを。