輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

(そんな……)

私は、まだ弱い。

凛空に守られて、反撃すらできないなんて……。

これじゃあ、凛空を助けることが出来ないよ!

『さて、どこから食ってやろうか?』

私にもっと、力があれば!

力があればみんなを守れるのに!

「食うならとっとと食いやがれ」

『あはは。そういう性格嫌いじゃないよ』

鬼女は、凛空の頬を軽く舐める。

私は、その光景を見て体が震えた。

それと同時に心臓が大きく高鳴る。

『心臓は美味しいから、最後だね』

だめ……。

『じゃぁ、最初は目玉から』

だめ…………。

凛空を、殺さないでよ!!

再び私の心臓が大きく高なった時、私の体が輝き始めた。