輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

『あははははは、ちょろいもんだね。やっぱり、この子を傷つければ、お前たちはどんな表情を浮かべるのか見てみたいね』

「やめろ!」

凛空は、私に向かって走り出す。

「凛空!来ちゃダメ!」

『うるさいガキだ!』

鬼女は、凛空に向かって蜘蛛の巣を放つ。

「うわぁ!」

凛空は、背後の壁に蜘蛛の巣で抑え込まれてしまった。

「くそっ!なんだこれは!?」

『あはは、いいざまぁ!』

また私のせいで、凛空やみんなが傷つく……。

『さーて、この子はどう調理しようかしら?』

「おいっ!」

『なんだい、まだ何かあるのかい?』

「朱雀、符に戻れ」

「……良いのか?」

凛空は、朱雀を見つめる。

朱雀は、軽く頷くと胸に手を当てるともとの符に戻った。

「玄武、お前もだ」

「それじゃぁ、誰も戦うやつがいないだろ!」

「いいから戻れ!」

玄武は、ちらっと私の方を見ると、もとの符に戻った。