「……ちっ!」
再び指を鳴らそうとする朱雀だけど、蜘蛛の巣の張る力が強くて、うまく手を動かせない。
「朱雀!」
『これで、もう動けないよ』
「あー……、めんどくさ」
どうしよう、このままじゃ朱雀が危ない。
私は、騰蛇の符に触れる。
(騰蛇は、前の戦いのせいで傷は癒えていない、無理に戦わせるわけには行かない。なら…)
私は、符を取り出し呪文を唱える。
「我と契約せし十二天将よ、我が呼びかけに応えたなら姿を現し、我の助けとなれ玄武(げんぶ)よ。急急如律令!」
符の中からは、大剣を担いだ男の人が姿を現し、ゆっくりとその場に降り立った。
「ふーっ、久しぶりの妖退治だな!」
「お願い玄武!朱雀を助けて」
「朱雀を?」
玄武は、朱雀のところに向かって宙に浮かぶ。
「なんだなんだ?まだガキの朱雀が、こんなところでお寝んねですか?」
「うるせぇなじじぃ……、そのまま引っ込んでろ」
「なっ!じ、じじいとはなんだ!俺はまだじじいじゃねぇ!」
「お前年取らねぇだろ……。だから、お前はもうじじいなんだよ」
「このクソガキ!言わせておけば」
……あれ?
もしかして、二人ってものすごく仲悪いの?
再び指を鳴らそうとする朱雀だけど、蜘蛛の巣の張る力が強くて、うまく手を動かせない。
「朱雀!」
『これで、もう動けないよ』
「あー……、めんどくさ」
どうしよう、このままじゃ朱雀が危ない。
私は、騰蛇の符に触れる。
(騰蛇は、前の戦いのせいで傷は癒えていない、無理に戦わせるわけには行かない。なら…)
私は、符を取り出し呪文を唱える。
「我と契約せし十二天将よ、我が呼びかけに応えたなら姿を現し、我の助けとなれ玄武(げんぶ)よ。急急如律令!」
符の中からは、大剣を担いだ男の人が姿を現し、ゆっくりとその場に降り立った。
「ふーっ、久しぶりの妖退治だな!」
「お願い玄武!朱雀を助けて」
「朱雀を?」
玄武は、朱雀のところに向かって宙に浮かぶ。
「なんだなんだ?まだガキの朱雀が、こんなところでお寝んねですか?」
「うるせぇなじじぃ……、そのまま引っ込んでろ」
「なっ!じ、じじいとはなんだ!俺はまだじじいじゃねぇ!」
「お前年取らねぇだろ……。だから、お前はもうじじいなんだよ」
「このクソガキ!言わせておけば」
……あれ?
もしかして、二人ってものすごく仲悪いの?



