輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

朱雀は、鎌を構える。

『そんなガキに、私がやられるとでも思ってるのかい?』

「お前、僕の力甘く見すぎだよ」

朱雀は、鬼女に向かって鎌を振り下ろす。

しかし鬼女はそれを簡単に避けてしまう。

『そんな大きな物で私を仕留められるとでも、思ってるのかしら?』

鬼女は手の平を朱雀にかざし、蜘蛛の糸を朱雀に放つ。

「ちっ!」

蜘蛛の糸は、鎌を持つ朱雀の手を捕まえる。

『ほらほら、何かしかけてみなよ』

「……」

朱雀は、空いている方の手で指を鳴らすと、炎を蜘蛛の糸につたらせ、蜘蛛の糸を残すことなく燃やす。

『お前も炎を操るのかい?』

「騰蛇さん程じゃないけど、僕も炎を使えるんだよ」

朱雀は、鎌の刃に炎をまとわせ鬼女に斬りかかる。

『ちょっと!火傷しちゃうじゃないかい!』

「いいじゃんか、真っ黒焦げで」

『可愛くないガキだね!』

鬼女は、朱雀から距離をとると、辺り一面に蜘蛛の巣を張る。

すると、蜘蛛の巣にかかった朱雀は動けなくなってしまう。