輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「一年五組の蘆屋凛です。よろしくお願いします」

すぐに言い終わり、私は席につく。

「ほー、一年五組は美男女揃いか」

「え?!」

(ん?美男女揃い?)

美男ってことは、絶対凌だと思うけど美女って私のこと?!

「なぁ、二人は付き合ってんの?」

「ええ!!」

「いえ、付き合っては……」

付き合っているわけないよ!

ほとんど話したことのない人だし。

それに私は──。

「おいっ!」

「いてっ!」

光祐先輩の頭に、凛空がチョークを飛ばす。

「何するんだよ会長?!」

「余計な話はするな、今は話し合いの最中だ!」

(こ、怖い……)

生徒会長の時の凛空は、こんなにも怖かったんだ。

「そこの一年、後で話があるから終わったら残れ」

「「は、はい!!」」

あの優しい凛空は、幻なのかな?

ちょっと複雑だ。