輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「まぁいい、座れ」

「は、はい……」

しかし、笑いかけてくれたのは一瞬で、いつもの固い表情へと戻ってしまった。

「会長遅すぎ」

「遅れて悪かったな」

凛空は、二人に素っ気なくそう言い返す。

「では、第一回文化祭実行委員会の話し合いを始める。」

「お願いします」

話し合いが始まると、さっきの空気と違って周りがピリピリし始める。

この空気を作り出しているのは、凛空なんだろう。

でも、凛空はなんで生徒会長なんかになったのかな?

「じゃぁ、自己紹介からいくね。私は、女子副会長の宮乃雫夏、よろしくね」

「俺は、男子副会長の 矢之光祐だ」

「生徒会長の安倍凛空だ。自己紹介の順番は、二年生から一年生の順だ」

凛空の言う通りの二年生から一年生の順番で自己紹介は回った。

そして、私たちのクラスが一番最後だった。

「一年五組の達磨凌です。よろしくお願いします」

凌が自己紹介を終えると、他のクラスの女の子たちが、凌をちらちらと見ていた。

(な、なんかちょっと居づらい……)

凌は席につき、私は立ち上がって言う。