「お前に、話がある」

「俺に?」

俺の近くにいた母さんは、青龍を見つめたあと部屋から出て行った。

「何の話しだ?俺じゃなくても凛に話せばいいだろ?俺は、お前の主じゃない」

「あいつには、言えないことだ」

「……?」

青龍の顔は、何かを思いつめている様子だった。

「聞くよ、お前の話」

「助かる……」

青龍は、その場に座ると話し始めた。

「まずは、あいつ。ぬらりひょんについてだ」

「ぬらりひょんのことだと?」

「あぁ、あいつが凛を狙うのは、昔の出来事が関係しているからだ」

「昔の出来事?」

それは、凛とぬらりひょんが初めて出会ったあの日か?

「ぬらりひょんは、凛と出会う前から凛に目をつけていた」

「なっ?!」

凛は、ぬらりひょんに出会う前から目をつけられていた?

一体どういうことだ?!

「輪廻転生って言葉を知っているな?」

「あぁ、死んであの世に還った魂が、何度も生まれ変わることだろ?」

「その通りだ。なら、俺が言いたいことも分かるよな?」

輪廻転生……、ぬらりひょんとの関係……。

まさか──。