「そんな怖い顔向けないでよ。私は、一つだけ確認しに来たの」

「確認だと?」

太陰は、その場に降り立つと、真剣な表情で俺を問いかけて来た。

「ねぇ、なんで青龍を生かしたの?」

「その件か……」

「チャンスだったじゃん!凛空の傍に現れた時、すぐに殺せたのに」

「前に言ったはすだ。青龍を殺すか生かすかは俺が決めると」

「それで、生かすって考えに辿りついたんだ」

俺は、青龍が現れた時のことを思いだす。