【凛空】
「くそっ!」
図書室を出た俺は、教室には戻らず屋上へと向かった。
そして、拳で壁を殴る。
「なんで、俺はあんなことをした?なんで、止められなかった」
凛の顔を見た時、凛が好きという気持ちが溢れて、あんなことをしてしまった。
「からかったなんて、嘘なんだよ!」
凛に言ったことを、俺は後悔していた。
あの場でもし、「からかっただけ」という言葉じゃなくて、「好きだから」と伝えていたら何か変わったか?
「きっと、何も変わらなかった」
逆に、俺たちの今の関係に亀裂が入っただけだ。
「可哀想なことしちゃって」
「太陰……」
一枚の符が浮かび上がり、太陰が姿を現す。
「何のようだ?」
「凛空を慰めてあげようと思って」
「そんなことしなくても、俺はいつもどおりだ」
こいつには、俺の心は読ませない。
「嘘ばっかり言って、自分の気待ちにも嘘ついて、凛ちゃんにも嘘ついて、もう君の存在は嘘の塊になりかけてるね」
俺は、鋭く太陰を睨みつける。
「くそっ!」
図書室を出た俺は、教室には戻らず屋上へと向かった。
そして、拳で壁を殴る。
「なんで、俺はあんなことをした?なんで、止められなかった」
凛の顔を見た時、凛が好きという気持ちが溢れて、あんなことをしてしまった。
「からかったなんて、嘘なんだよ!」
凛に言ったことを、俺は後悔していた。
あの場でもし、「からかっただけ」という言葉じゃなくて、「好きだから」と伝えていたら何か変わったか?
「きっと、何も変わらなかった」
逆に、俺たちの今の関係に亀裂が入っただけだ。
「可哀想なことしちゃって」
「太陰……」
一枚の符が浮かび上がり、太陰が姿を現す。
「何のようだ?」
「凛空を慰めてあげようと思って」
「そんなことしなくても、俺はいつもどおりだ」
こいつには、俺の心は読ませない。
「嘘ばっかり言って、自分の気待ちにも嘘ついて、凛ちゃんにも嘘ついて、もう君の存在は嘘の塊になりかけてるね」
俺は、鋭く太陰を睨みつける。



