輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「お前と会うのは、今日が初めてだな」

「だ、誰?」

「お前の母さんの知り合い」

その時、暗くてよく見えなかったけど、月の明かりが出てきた時、白銀の髪が月の光に照らされ、きらきらと輝いて見えた。

『まさかと思ったが、まだ陰陽師側にいたとはな』

「俺は、自分の意志でこっちについたんだ。お前には、関係のないことだ」

銀は、背中から二刀の刀を抜く。

そして、見えない早さでぬらりひょんのお腹を二刀の刀で貫いた。

『がっ!』

「よくも、薫子を!」

『まさか、人間に惚れたか?』

ぬらりひょんは、そう言うと、銀と私たちの前から姿を消した。

「……そうだったら、どうする?」

一瞬の出来事で、私は戸惑っていた。

「凛……、顔を見せて」

「お母様?」

お母様の手の平が、私の頬へと触れる。

その手は、さっきよりも冷たくなっていることに気がついた。

「良かった。あなたが無事で」

「お母様!早く傷の手当しなくちゃ!」

「銀……」

銀は、お母様の傍へと来ると、お母様の手を握った。

「ごめん、先行くね」

「……わかった」

私は、涙が止まらなかった。

この時既に感じていたから、もうお母様が助からないことを──