輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

俺の唇と凛の唇が近づいた時、俺は誰かに頭を掴まれた。

「おい、待てクソガキ」

いつの間にか姿を現していた騰蛇が、俺の頭を掴んでいた。

「なんだよ、お前いたのか?」

怒りを抑えているのか、手から震えが伝わってくる。

「おい、クソガキ。勝手に人の主とんじゃねぇよ」

「お前に許可を取る必要があるのか?」

「この……クソガキ!!」

騰蛇と睨み合い、火花が散る。